金澤 2日目
・・・・11月2日(日)・・・・
飲んだ翌日にもかかわらず、朝8:30には目が覚めてしまう。あれだけ飲んだのに。小学生が遠足の当日の朝は目が覚めてしまうのと同じか。
2人は休んでいたので、10時に待ち合わせを設定し、約束の時間まで犀川沿いを歩きながら、新竪町を抜け、柿木畠を通り、香林坊へ。懐かしい香りに満ちていて、「第二の故郷」と公言しているだけのことはあるなと、自賛。
やはり金澤には近代化しきれない沢山の面影と人の息が残っています。これはこの先も残り続けると思いま
す。それだけ大切にされている。やはり来てよかった。再発見。
で、待ち合わせした香林坊から金沢駅まで散策。Oさんと昨日に引き続き案内してもらって、昼に待ち合わせして食事の約束をしていた為。新しいビルやマンション、文化ホールなども出来ていますが、歴史に対して敬意を払いつつ開発しているんだろうな、とは幾分か思うところもありました。
残すだけでなく、開発することも生きていくうえでは不可欠なことではありますので。
近江町市場は休日のため休みの店ばかり。どうやら再開発最中で外部は工事業者でごった返している近江町。今後は綺麗に出来上がった近代建築の中に各店舗が押し込まれ、整然とした店舗郡となるようです。立 体駐車場つきの再開発ビルが建築中。
実家への土産で甘エビを買う予定が・・・
大学4年の卒計時に敷地を設定した東本願寺金澤別院周辺の商店もすっかり整備されてしまっていました。インターロッキングできれいに。アーケードも撤去、道幅が不自然なほど広くなっており、門前の面影はいずこへ・・・
で、金沢駅へ到着。整備後初。金沢の知人友人は「パンツ建築」だと異口同音に話していたのを思い出す。上から俯瞰したら確実にブリーフのような形。全面がガラス張りでエントランスはえらく豪華。かつての暗い感じは全く無し。新幹線用に準備は進んでいるようです。イベントをやってましたが音が反響しまくりです。金沢の顔になってます。
昼は寿司を食べようという事になり、Oちゃんが教え子の間で評判という市場横の回転寿司屋へ。
ランチが580円で、海鮮味噌汁飲み放題。プラス甘海老と生さばを食す。やはりネタの鮮度が長野と全く違うのでうまいんです!ただし、ランチについていた甘海老と単品で注文した甘海老の違いは・・・。ともあれうまかった。Oちゃん曰く、「所詮学生の言っていた店だ」と。もっとおいしい回転寿司あるのに、とも。
寿司はうまい。日本人のご馳走です。
Oちゃんは大学職員なので翌日は東京出張らしく、残念ながらここでお別れ。もうすこし・・・しゃあない。
3人はYちゃんが予習してきたスポット巡り。それも歩きで。しかし歩いていても楽しい。ま、気の知れた仲
間同士だからでしょうが。
橋場から茶屋街へ。きむすこという格子戸のある古い町屋が綺麗な場所です。現在も人が住んでいて、その中で商売をするところもあり、金沢の観光名所のひとつ。「加賀棒茶」で有名な店へ行き、土産を買ってきたり、そこで抹茶と和菓子のお茶休憩。金箔貼りの「ひかり蔵」を見たり。
連休ということもあって、結構な混み具合。
そのまま浅野川を下っていき、東山の加賀の生麩のお店に。俺一人だったらこんな店絶対に来ないであろうという場所で、その筋では結構有名らしく、折角なのでお土産ゲット。
帰りは主計町を通りながら、兼六園と金沢城を横目に「21美」へ。どうやら金沢では「21世紀美術館」などとは 言わず「21美」と言うらしい。へぇー。
実は美術館、建設中しか見たことが無いんです。卒業後に竣工したので。楽しみにしていた場所のひとつ。SANAAの設計した話題の美術館ってのはどんなものなのか・・・と。
場所もいいところではあるのですが、凄い混み様。東京の森美術館に行く予定が長蛇の列見て帰って
きたとき以来か。それほど盛況です。噂には聞いていたけど、人を呼び込んでいます。
どこからも入ることが出来るために、美術館内部はまるで街角のようです。壁が白く塗られ、ガラスの壁に囲ま れているため、町のように混沌とした感じは勿論ありませんが、迷路のように入り組んだ通路と人の多さは、美術館とは思えない。
有料のスペースと無料のスペースが如何に区分されているのか、は気にしていたのですが、基本的には空
間自体は一体とみなしているようです。スタッフにチケットを見せて先に進むスペースとガラス製の框ドアで区切っていました。このガラスドアを用いているために、空間は繋がりつつも、入場は出来ない仕組みになっており、視線の抜けが作り出されている仕掛けでした。
ガラスの箱と化した油圧式EVもなかなかの見所です。
市役所側の風景が兼六園側のガラス面から見通せてしまう・・ステキです。
ディテールも洗練されてきています。妹島さんのデザインは軽さや薄さ、フラット、シンプル、白という言語で表現できる部分が多いかと思うのですが、そこにはディテールがどのように作用してデザインが生成されているのか、これは建築を知っている人間であれば当然気になる部分。
かつてはシールで納めているために雨漏りや老朽化が激しいというような、雑誌記事の印象が強い。妹島さんが学会賞を獲った作品もそういったことが審査委員の間や評論家の間で議論の対象になったというのは有名な話。
今回の21美は公共建築という点、大手ゼネコンが施工していることもあり、細心の注意が払われているようです。シール幅が50mmもありそうな箇所は無いですし。模型で作ったかのようなデザインが実作として成り立つと言うのは衝撃的です。プログラムも面白いし、デザインも先進的。内部も美術館の概念を変えてしまっています。美術館と言うビルディングタイプは一生に一度でいいから手がけてみたいものではありますね。きりないのでここで・・・。ステキ建築であることは間違いないです。
ここで時間を使いきり、ホテルへ帰って、金沢での最後の晩餐に。前日にOさんからお薦めと言われた居酒屋へ。中も古い民家を改装したものらしく、嫌いではない。
・・・・・
実はこの前日、K氏に電話を入れました。というのも折角の3連休にカップル+友人一人、ってのは如何なものか?と。二人で行けば二人だけの貴重な時間が過ごせるであろうに、と。結構悩んでおりまして・・・どうせなら俺はいいかな、と。
金沢を知っている人間がいたほうがいいし、二人の旅行でなくて、3人で楽しく旅行すればいいではないかと。
・・・・・
この日も日本酒をたらふく飲み、魚を食らいました。どれもこれも美味かった。特にノドグロ。どうでもいいことばかり話し、いつもと同じ話になってしまう。でもいつも盛り上がる。そして俺の心配になり、KとYちゃんの将来の話になり。きっと結婚するでしょう。あと2年だと彼は言い切りましたので。本当にいい関係で。そこは私にとっても居心地がいい。いい友達を持ったものです。
翌日のことを考えて早めのお開き。こんな旅に誘ってくれた二人に、ただひたすら感謝です。ホテルに帰ってから、一人缶ビールを空けながらしみじみ思ったわけです。
やはり人を結びつける処、金沢は私のふるさとです。
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